おはようございます。連日にわたって勉強会が続いており知識をどんどんインプットしているため、たまにはアウトプットしたいと思います。
先日学んだホットな話題が「術後に食べない子」がテーマだったのですが、その講義の中で嘔吐についてのお話がありましたので嘔吐の話をします。
ワンちゃんネコちゃんには吐き方が2つあります。
- 嘔吐
- 吐出
です。見分け方は?何が原因?どんな治療が必要?そういった疑問点が沸くと思います。
「見分け方は?」→分かり易いのは吐き方です。
・お腹を使って吐いている場合は嘔吐(お腹を何度もへこませてものを出す)
・前触れなく吐くのが吐出
となります。文字ではわからないよ!という方はお手数ですが動画を撮っていただき、診察時に見せてください。
この「動画を撮る」はどんな症状でも使える小技なのでぜひ活用してください。
「何が原因?」→年齢や吐くタイミング、食事内容などで原因は多岐にわたります。
そこで次に沸く疑問点が「様子をみていいの?病院に連れて行った方がいいの?」→飼い主様にとってはこれが一番重要かもしれませんね・・・。
個人的な見解になりますが、(言われてみれば当たり前じゃんと思うかもしれませんが)
- 吐いたけど顔つきはいつも通り。元気もある。
- 食事前に黄色っぽい液を吐き、ケロッとしている。
このような場合には1食だけ抜いて様子を見てください。嘔吐が治まったら少量の食事からスタートしましょう。
それでも吐いてしまうのであれば病院に連れてきてくださいね。
吐物が取れるのであればお持ちいただけると診断の一助になるかもしれません。この吐物を検査することで必要な治療が変わってくる場合があります。
「どんな治療が必要?」→嘔吐が続くのであればまずは検査をしてみる。
上記で述べたように吐物を調べることで治療が変わることがあります。これが今回の勉強会で最も学んだことです。
吐物のpH(酸性度)を見ることで「胃酸がたくさん出ている」のか「胃腸の運動機能が低下している」のかを推定し、使う胃薬を選びます。
よく吐いている子に対して胃薬を処方する先生は多いです。中には抗生剤を処方される先生もいらっしゃるそうです。基本的に不要な薬は使わない方がいいというのが私見です。特に抗生剤は耐性菌を作り出すため注意が必要だと思っております。
まとめ
今回は嘔吐についてのお話をしました。
嘔吐の仲間に吐出があります。見分け方はお腹を使って吐いているのか?前兆なく吐いているのか?です。
原因は多岐にわたるためここでは割愛しております。病院に連れていくかどうかは食欲や元気がない場合や食事を抜いても吐いてしまう場合です。
どんな治療が必要かは検査をしてみてからです。もちろん動物病院はどうしても高く金銭的な部分もかかわってくるのでご相談しながら診察を進めていきます。
ご不明な点がございましたら気軽にご連絡ください。