症例報告その④ (しっぽがめくれてしまった…)

最近いらっしゃったネコちゃんについてご報告いたします

「飼い主様が帰宅したら突然しっぽの皮膚がめくれていた」とのことでした

実際のお写真ですと生々しくて見づらいと思いますのでレントゲン写真でご説明いたします

画像の右のほうがしっぽの先端になります

少し拡大してみますと・・・

赤丸で囲った部分が皮膚です

骨がむき出しになっているのがお分かりかと思います

受傷したのは前日の夜・・・受傷して数時間(報告によりばらつきはあるようで6~24時間)経過すると細菌の感染が成立してしまいます。その状態で縫合してしまうと細菌を中に閉じ込めてしまいます

そのため、今回は断尾術を選択しました

以下、手術中の写真が出てきます
ご注意ください

手術前の写真

骨がむき出しになっております

手術中の写真

骨と骨の間の軟骨を切り、断面を縫合しました

当日に退院となり、7日後に無事に抜糸となりました

今回、なぜこうなってしまったかというと「ドア」です

ドアの開けた際にネコちゃんも一緒に移動していることに気づかずにドアで挟んでしまったようです

皆様もドアの開閉時にはお気をつけください!

また、このような状況になってしまった際には、「何時ころに受傷したのか(推定で構いません)」をメモっておき、速やかに受診されることをおすすめいたします

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