症例報告⑦ なかなか治らない目の傷?それって逆さまつげのせいかも・・・

充血や流涙を繰り返していたヨークシャーテリアさんです。
精密に眼の状態を確認したところ、左眼の角膜に血管新生と混濁が認められました。
さらに詳しく検査を進めた結果、結膜から生えた逆さまつげ(異所性睫毛)が角膜を刺激し、慢性的な炎症の原因となっていました。

逆さまつげとは?

まつげが本来とは異なる場所から生えることで、眼の表面を刺激してしまう状態です。
今回のワンちゃんは、結膜側から毛が生える「異所性睫毛」が原因となっていました。

来院時の眼の状態

左眼の角膜には血管新生と混濁がみられ、慢性的な刺激や炎症が疑われました。

左眼角膜に血管新生がみられた来院時の様子
左眼の角膜に血管新生が認められました
血管新生と角膜混濁を拡大して確認した様子
拡大すると血管新生と混濁がより鮮明に確認できます

原因の確認

周囲を詳しく観察したところ、結膜から生えている逆さまつげ(異所性睫毛)が確認されました。
この毛が角膜に当たり続けることで、充血や流涙、角膜の傷につながっていたと考えられました。

結膜から生えていた異所性睫毛
結膜から生えていた異所性睫毛

治療

点眼麻酔を行ったうえで、原因となっていた睫毛をピンセットで抜去しました。
あわせて、角膜の傷の治癒を早めるための点眼薬を処方しました。

ピンセットで抜去した異所性睫毛
抜去した異所性睫毛
治療後に改善した角膜の様子
治療後、血管は消失し角膜は改善しました

まとめ

充血や流涙を繰り返している場合、単なる結膜炎ではなく、まつげやまぶたの異常が隠れていることがあります。
今回のように異所性睫毛が原因となっている場合は、原因を取り除くことで症状の改善が期待できます。
眼をしょぼしょぼする、涙が多い、充血を繰り返すといった症状がある場合は、早めの受診をご検討ください。

目の症状が気になるときは、お早めにご相談ください

充血、涙が多い、目をしょぼしょぼするなどの症状が続く場合は、
角膜やまつげの異常が隠れていることがあります。
気になる変化がありましたら、お気軽にご相談ください。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA