もうすぐ梅雨入りですね。雨の音が好きなので多少のジメジメは我慢ができます・・・
雨の日は気圧の変化により関節の節々が痛むという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ということで今日は関節炎のお話です。
最近になり猫ちゃんの関節炎の新しい治療薬「ソレンシア」が開発されました。
痛み伝達物質をブロックすることで痛みを抑えるお薬です。
ただ、関節炎と猫ちゃん、あまりイメージができないかもしれませんが実はとても多いんです。
なんと12歳以上の猫ちゃんの90%がその痛みに苦しんでいるんです。
しかし、そうと聞いて「言われてみればうちの子関節炎がありそう・・・」とはならないかと思います。
それは猫ちゃんが痛みを隠すのが得意な動物だからです。もし自然界で痛みを見せていたらそれだけで捕食者からは格好の餌食ですね・・・
ではどのようにして猫ちゃんの痛みを発見することができるのでしょうか。
それは基本的には「おうちでの様子を以下の点に注目して観察する」というのが一番重要になります。
- 段差を昇る際に手をかけるあるいは躊躇する
- 段差から飛び降りる際にジャンプする距離が短くなったあるいは手を伸ばしながら降りる
- 走らなくなった
- おもちゃや獲物を追いかけなくなった
- 階段やステップを昇らない
- 階段やステップを降りない
この6つが代表的な痛みのサインとなります。
もしうちの子が当てはまるのか自信がないという方は猫ちゃんの様子を動画撮影して病院でお見せいただいても構いません。
またこちらのCATFLIXというサイトではより詳しく分かり易いイラスト・動画が載っておりますので気になる方はぜひご参照ください。
もし「うちの子、痛みのサインがあるかもしれない!!」という方はもしかすると関節炎あるいは他の病気が隠れているのかもしれません。ぜひレントゲン撮影をしましょう。そこで関節炎の疑いがある場合には先ほどの治療薬「ソレンシア」の出番です。
「ソレンシア」は以下のような特徴があります。
- 安全性が高い(アメリカやヨーロッパでは2年以上の使用実績がある)
- お薬を飲む/飲ませるストレスから解放される
- 猫ちゃんに多い腎臓病があっても注射できる(※ただし重症度によります)
- 通院の回数が月に1度で済む
77%のオーナー様が改善を実感したとのことです。昔のようにおもちゃで遊んでくれるようになりコミュニケーションをとる時間が増えた。といった声が多いようですね。
まずはおうちの猫ちゃんが痛みのサインを発していないか観察してみてください。